サイケデリック・サウンドということで、音楽をチョイスして
まいりました。深まりゆく秋をアートフルに彩ったことと思います。
で、いつものように週の終わりには特集の最終日を迎えるブログ★ラヂオ、
トリを飾ってもらうのは、ドアーズです。
まあ、暗いですね。ボーカルはジム・モリソンということになりますが、
見事なまでの不幸の体現者、不幸のカリスマと呼びたいと思います。
(ここでいう不幸とは貧乏とかそういうことではなく、
生きること自体、精神的に苦しい、辛いといった意味ですが)
もちろん、ある程度は、意識的に不幸で救われない人を演じてる部分も
あるとは思います。でも、ロック・スターとなってからも、おごり高ぶることなく、
不幸であり続けるというのも見事なものだと思います。
多分この人にとっては不幸でいることの方が安心できる、恐怖心を払拭し
落ち着いた気分でいられるってことなのかもしれません。
なので、不幸であればあるほど、人気の出る倒錯したロックの世界
というのは、格好の居場所だったのではないでしょうか。
でも、まあ、最後には、落ちるところまで落ちてしまうというか、
薬物の過剰摂取と思われる死にみまわれてしまう
ということになってしまいますが…
いわゆる、ロック界ではジンクスになっている27歳、ブライアン・ジョーンズ、
ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックスと同様の年齢で、
若くして去ってしまいました。
アップのビデオは10分近い長尺の演奏となりますが、
ロック・スターとして振る舞いつつも、不幸のオーラを発するカリスマに
引き込まれていってしまうことと思います。
演じて装っているというのも分かりますが、でも、それ以上に切実な
ものが伝わってくるからだと思われます。
それから、このバンドは、ジム・モリソンの他に、レイ・マンザレクの
オルガン・サウンドがバンドの印象を特徴づける重要なパートを担っています。
曲は、「ハートに火をつけて」、1967年のヒットとなりますが、
何故か今週は、ビーチ・ボーイズの「グッド・ヴァイブレーション」を除いて、
全て、1967年に発表の曲ということになってます。(「グッド・バイブレーション」
も前年の1966年発表で似たようなものですが)1967年という年は、
ロックというか、サイケデリック・サウンド満開の当たり年であったと
言えるのではないでしょうか。
ということで、ドアーズで「ハートに火をつけて」です。…では、では

The Doors - Light My Fire
![The Doors - The Very Best of (Bonus Track Version) [With Bonus Video] - Light My Fire](http://ax.phobos.apple.com.edgesuite.net/images/badgeitunes61x15dark.gif)