穏やかで気持ちの良い秋の陽気に誘われ、実りの秋を
実感しに田舎に出かけてみては、または、出かける
とまではいかなくても、そんな雰囲気を醸し出してみよう
といったところで、今週は、田舎風長閑なサウンドといった
音楽をピックアップしてお送りしてきました。
つっても、台風が接近中らしく、この連休、天気の方は
怪しいみたいですね~・・・
って感じではあるんですけど、本日も田舎風長閑サウンド、
行ってみたいと思います。オーティス・レディング
(Otis Redding)の登場で、「ファ・ファ・ファ
(Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song))」のピックアップです。
リズム&ブルース(現在一般に使われるR&Bと区別する
ため、この言い方をしてます)のシンガーにあっては、
ソウル、ロックを問わず、その影響を受けてない人は
いないと言っていいくらい、一つの決定的な形を作り
上げた、偉大なアメリカのソウル・シンガー、
オーティス・レディングになりますけどね(詳しくは
コチラWikiを)、1967年、飛行機事故により26年の短い
生涯を閉じることとなってしまってますが、その前年、
オーティスの単独名義の作品としては実質最後となった
1966年発表の5枚目のアルバム「ソウル辞典
(The Otis Redding Dictionary Of Soul : Complete & Unbelievable)」
に収録されているのがこの「ファ・ファ・ファ」です。
(アルバムについて詳しくはコチラのWikiを)
歌の内容は、原詞がコチラに掲載されてますが、
「私は悲しい歌を歌い続ける。そして、
心を震わせるメッセージを伝えたいのさ」って感じですかね。
で、まぁ、以下は私なりにこの曲について思うところ
なんですけど、ここで言う「ファ」とは、音階で言うところの
「ファ」なんじゃないかって気がするんですけど、
「ファ」の音、すなわち、4度の音ということになりますが、
その音には、宙に浮いてるような、何やら怪しい浮遊感みたい
なのを私は感じます。なので、この感じからこの歌を解釈すると、
どっちつかずの浮遊している状態は、何物にもとらわれない
自由で心地の良いものだけれども、でもそれは、決して長く
続くことはない状態であり、儚さも同時に感じるもので、
そこに、悲しみを覚えるっていう歌のように思うんですよね。
これは、超有名曲「ドッグ・オブ・ザ・ベイ」(過去にコチラ
でピックアップ)にも通じるオーティスの持つ一つの代表的
テーマなんじゃないかって気もします。(お~、発見だ、笑)
ということで、良い連休をお過ごし下さい、
オーティス・レディングで、「ファ・ファ・ファ」です。
Otis Redding - Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song)