今週は、まさしくそんなエヴァーグリーンな感じの
音楽で綴ってきた分けですが、本日は少し趣向を
変えてと言いますか、これは、ジャズのスタンダード
ナンバーになりますけど、「グリーン・ドルフィン・ストリート」
のチョイスで行ってみます。まぁ、曲名にグリーンが含まれている
というだけの安易な感じではありますが・・・^^、
直訳すると「緑のイルカ通り」ってことになって、
まぁ、訳分かりませんけどね^^、爽やかなイメージだけは、
タイトルからも伝わってくることと思います。
元々は、1947年の映画(古っ)、
「大地は怒る(Green Dolphin Street)」のテーマという
ことのようです。その時はインストゥルメンタルなナンバーだった
らしく、後にヴォーカル用に歌詞も付けられている、という事の
ようなんですけど、その歌詞も含め、その辺詳しくはコチラをお勧め
します。実際にイギリスにある地名でもあるらしいです。
それにしても、さすが、スタンダードナンバーということで、
いつものようにYouTubeで映像を探してみたら、様々なアーティストに
よる、様々なスタイルの演奏があるわあるわってことに
なってたんですけど、そんな中から選ばせてもらったのは、
よく見つけた!、凄い!みたいな、結構自画自賛って感じにも
なるんですけど^^、こりゃ、渋い、さらには、活きが良くてフレッシュ
という、今回のお題にも合う感じになっていて、ベニー・カーターの
カルテットのものなんですけど、渋溌剌(シブはつらつ)とした様が
素晴らしいです。
ベニー・カーターは基本アルトサックス奏者になりますが、
トランペットも演奏するし、作編曲もするというマルチな人で、
1907年生まれといいますから、今から100年以上も前に生まれた人で、
モダンジャズ以前のスウィングジャズの時代から活躍する
超大御所になります。2003年に他界されてます。
(詳しくはコチラでどうぞ)
貼らせていただいた映像は、1977年のモントルーでのライヴの模様
になります。(度々でスミマセンが詳しくはコチラです)
脇を固めるのが、ピアノがレイ・ブライアント、ベースは
ニールス・ペデルセン、そして、ドラムスはジミー・スミス
といった名手揃い、特に、レイ・ブライアント、
ニールス・ペデルセンのソアドリブ・ソロも素晴らしい
ということになってます。因みに、前回登場した時の
レイ・ブライアント(コチラ)は偽物でしたが、
今回は本物です(笑)
まぁ、ジャズなんていうと分かりずらいという印象があるの
かもしれませんが、この曲は、16小節のAパターンと
同じ小節数で似たようなA’のパターンのテーマ部が、
延々と繰り返され、それぞれがアドリブを披露していくという
構成になっていて、非常に分かりやすく、入門者にも
うってつけの演奏かと思われます。
それでは、ベニー・カーターのクインテットの演奏で、
「グリーン・ドルフィン・ストリート」です。
Benny Carter - On Green Dolphin Street